▲📢 ポッドキャストでもチェック! 🎧「文章を読む時間がない」「音声でサクッと知りたい」という方へ!本ブログの内容を3分のポッドキャスト「CUUNブログダイジェスト」にまとめました。サモエドカフェの実態について、調査した内容を耳で理解しやすくお届けします。移動中や作業しながらでも気軽に聴けるので、ぜひご活用ください!
サモエドカフェに行ってみたいけれど、実態はどうなっているの?動物取扱業の基準や法律をクリアしているのか?犬たちの健康管理は適切なのか?本記事では、サモエドカフェの運営の透明性や問題点について徹底検証します。しかし、この業態には多くの違和感を覚えるのはわたしだけでしょうか。本記事では、サモエドカフェの歴史や法的問題、メディア報道のあり方などを多角的に検証し、その問題点、「違和感」の原因を明らかにしていきたいと思います。
1. サモエドカフェの歴史と日本での普及状況
海外におけるサモエドカフェの事例
海外では、日本のようなサモエド専門のカフェはほとんど見られないものの、一部の国では犬カフェの一環としてサモエドを飼育し、来店客と触れ合える形で営業している店舗が存在する。

中国・北京「The Samoyed Café」
中国・北京には「The Samoyed Café」という店舗があり、サモエドを含む犬たちと触れ合えるカフェとして人気を集めている。このカフェでは、サモエドを中心とした大型犬が飼育され、予約制での入店や定期的な健康管理が行われているとされる。

韓国・ソウル「Bau House Dog Café」
韓国・ソウルにある「Bau House Dog Café」は、多種多様な犬と触れ合えるカフェであり、サモエドも飼育されている。韓国では犬カフェが比較的一般的であり、来店者は特定の犬種と触れ合うために訪れることができる。
欧米諸国の犬カフェの傾向
アメリカやヨーロッパでは、犬カフェ自体が日本や韓国ほど一般的ではなく、多くは「ドッグフレンドリーカフェ(犬同伴可のカフェ)」として営業している。サモエドを店側が飼育し、来店者が触れ合う形式の店舗は確認されていない。
このように、海外では日本ほどサモエドカフェの形態は普及していないものの、一部の国では犬カフェの中でサモエドと触れ合える機会が提供されていることがわかる。
サモエドカフェのルーツは明確ではないが、動物カフェ自体は2000年代以降、猫カフェを皮切りに日本で広まり始めた。その後、フクロウカフェやハリネズミカフェ、爬虫類カフェなど、多種多様な動物ふれあいカフェが誕生した。
サモエドカフェは比較的新しい形態であり、犬カフェの一種として分類される。サモエドという犬種の人気と、その愛らしい見た目が相まって特に注目を集めている。しかし、サモエドは寒冷地に適した犬種であり、日本の気候での飼育には細心の注意が必要とされる。そのような犬種をカフェの環境で飼育することが適切なのかという疑問が生じる。
2. サモエドカフェを開業するには?必要な資格と申請手続き
サモエドカフェを開業するためには、基本的に「動物取扱業(第一種)」の登録が必須となる。日本の動物愛護管理法に基づき、以下のケースでは「展示」業種としての登録が必要とされる。
動物取扱業の登録が必要なケース
-
店舗側が犬を飼育し、来店者にふれあいサービスを提供する場合(「展示」業種の登録)
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来店者に犬と触れ合わせることで対価を得る場合
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犬を販売する場合(「販売」業種の登録)
動物取扱業の登録が不要な可能性があるケース
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来店者が自身の犬を連れて入店する「ドッグカフェ」(カフェ側で犬を提供しない場合)
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非営利の保護犬譲渡イベントとして運営(対価を得ない場合)
-
会員制のプライベートクラブとして運営し、不特定多数へのサービス提供を行わない場合
このように、サモエドカフェのように店舗側が犬を所有し、顧客とのふれあいを提供する業態では、動物取扱業(展示)の登録が必要となる。日本の動物愛護管理法に基づき、以下の資格や申請手続きを経る必要がある。
必要な資格
-
動物取扱責任者 の設置(以下のいずれかを満たす必要あり)
- 獣医師資格を持つ者
- 大学等で動物関連学科を修了した者
- 1年以上の実務経験を持ち、環境省が指定する講習を受講した者
申請手続き
- 動物取扱業の登録(営業所の所在地を管轄する都道府県または政令市へ申請)
- 動物取扱責任者の設置(資格要件を満たす人物を任命)
- 施設の基準適合(飼養スペース、ケージサイズ、運動場などの基準を満たすこと)
- 開業前の立入検査(自治体の動物愛護センターによる施設確認)
- 登録証の発行(営業許可取得後、営業開始)
異業種からの新規参入の増加
近年、サモエドカフェの運営において、異業種からの新規参入が増加している。もともとペット業界に関与していない飲食業界や観光業界の事業者が、犬カフェビジネスの人気を背景に市場へ参入するケースが多くなっている。
この傾向は、新しい視点やビジネスモデルを導入する可能性がある一方で、動物福祉に関する知識や経験が不足している事業者による運営リスクも伴う。例えば、犬のストレス管理や適切な飼養環境の確保に関する認識が不足している場合、カフェ運営が動物たちに悪影響を及ぼす可能性がある。
また、異業種からの参入者が、既存の動物取扱業者と異なり、動物愛護法の規制を完全に理解していないことも問題となり得る。そのため、開業時の審査や監督を強化し、動物の福祉を確保する体制が求められる。
3. サモエドカフェ運営の抜け道と法的規制の現状
本来、動物カフェとして運営する場合は動物取扱業の登録が必要となるが、一部の店舗では法規制を回避するための抜け道を利用している可能性がある。
動物取扱業が不要になる可能性のある方法
-
「展示」ではなく「同伴可能カフェ」として営業
- 店舗の犬ではなく、来店者が自身の犬を連れてくる形式にすれば、「展示」登録が不要となる。
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「個人所有の犬との交流会」として開催
- 店舗側が犬を所有せず、「個人の愛犬との交流イベント」として運営することで、動物取扱業の対象外とする。
-
里親募集や譲渡会を名目にする
- カフェ内の犬を「里親募集活動の一環」として位置づけ、商業的な展示ではなく譲渡促進と主張する。
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「レンタル契約」にする
- 動物をカフェの所有物ではなく、第三者からのレンタル扱いにし、管理責任を分散する。
-
会員制のプライベートクラブとして運営
- 一般客を受け入れず、「会員限定の犬好き交流サロン」として運営し、不特定多数の来店を避ける。
これらの方法は法の抜け道として利用される可能性があるが、動物愛護の観点から問題視されることが多い。特に、自治体によっては指導が入りやすいケースもあり、運営実態に応じて対応が求められる。
4. サモエドカフェの法的リスクと行政監査の実態
現在のところ、サモエドカフェに対して動物愛護法違反を理由とする行政の立ち入り調査が行われた具体的な事例は確認されていない。
しかし、動物取扱業の基準を満たしているかどうか、環境省の定める動物愛護管理法に適合しているかについては、専門家の間でもしっかりとした議論を持つべきではないだろうか。
5. サモエドカフェの動物取扱業基準と問題点
ケージや犬の保管場所について
サモエドカフェでは、営業中に犬たちが客と触れ合うスペースとは別に、休憩や管理を行うためのバックヤードが存在すると考えられる。
環境省の「動物の適正な飼養管理に関する指針」によれば、動物取扱業者は犬が適切に休める場所を確保する義務がある。特に、大型犬であるサモエドは長時間の接客により疲労やストレスを感じる可能性が高いため、十分な休息スペースの確保が必要とされる。
サモエドカフェに動物愛護管理法は適用されるのか?
結論:適用される
サモエドカフェのように、店舗側が犬を所有し、顧客に触れ合い体験を提供する業態は 「動物取扱業(第一種)」の「展示」業種に該当するため、適用されると考える。
環境省の「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則」では、以下の基準が定められている。
-
休息を提供できない場合、展示時間が6時間を超えるごとに、途中で展示を行わない休息時間を設ける必要がある。
-
20時以降の展示は禁止
-
適切な休憩時間を確保することが義務
サモエドカフェのケース
-
サモエドカフェが正式に「展示」の動物取扱業登録を行っている場合、この規定が適用される。
-
展示時間を超えて犬を接客に使用している場合、動物愛護法違反となる可能性がある。
-
バックヤードに十分な休憩スペースがなく、犬が連続して展示されている場合も問題視される可能性がある。
利用者が訪問する際には、店舗がこれらの基準を適切に遵守しているかを確認することが重要である。運営者が適切な管理を行い、利用者も犬たちの福祉に配慮した運営かどうかを見極めることが求められる。
動物取扱業者には、動物の健康や福祉を確保するための規定が存在し、特に営業時間や展示時間の長さが犬の負担に直結する可能性がある。
ケージや犬の保管場所について
-
バックヤードの適正な環境が求められる
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ケージサイズが基準を満たしているか
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空調管理が適切に行われているか
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清掃や衛生管理が十分であるか
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十分な運動スペースが確保されているか
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適切な飼養環境の確保
サモエドカフェの多くは、複数頭のサモエドを店舗内で常時飼育し、来店客と触れ合わせる形を取っている。この際、以下の点が問題となる可能性がある。
-
適切な飼養環境の確保: サモエドは寒冷地の犬種であり、日本の気温や湿度が適しているとは言えない。適切な温度管理がなされているのか疑問が残る。
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運動不足の懸念: 大型犬であるサモエドは広い運動スペースが必要だが、カフェの中で十分な運動ができる環境なのか。
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ストレス管理: 連日多くの客と接することで犬に過度なストレスがかかる可能性がある。
▲犬猫を取り扱う事業者に対する新たな規定事項/ケージ等の基準(東京都動物愛護相談センター/飼養管理基準についてより引用)
環境省の「動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目」によれば、犬のケージサイズは以下の基準を満たす必要がある(環境省告示第105号)。
サモエドの成犬サイズ(JKC基準)は、オスの体高が54~60cm、メスの体高が50~56cmとされ、体高よりも体長がやや長い特徴がある。これを基に、環境省のケージサイズ基準(縦:体長の2倍、横:体長の1.5倍、高さ:体高の2倍)を適用すると、以下のような最低サイズが求められる。
【サモエドのケージサイズ基準】
- オス(最小):縦118.8cm × 横89.1cm × 高さ108cm
- オス(最大):縦132.0cm × 横99.0cm × 高さ120cm
- メス(最小):縦110.0cm × 横82.5cm × 高さ100cm
- メス(最大):縦123.2cm × 横92.4cm × 高さ112cm
複数の犬を同一のケージで飼養する場合は、最も体高が高い犬の体高の2倍以上を確保する必要がある。
この基準は成犬サイズの犬に適用されるものであり、サモエドがパピーであっても、動物取扱業の基準は成犬サイズを前提としており、基準サイズを満たすスペースが確保されていなければならない。サモエド10頭を配置する場合、最低でも約15㎡(約4.5坪)のスペースが必要となる。
これは一般的なワンルームマンション1室分に相当する広さであり、カフェの室内においてはかなりの面積を占めることになる。さらに、大型犬には適切な運動スペースが必要とされており、1頭あたり最低でも5㎡以上の運動スペースを確保することが望ましいとされている。
そのため、10頭のサモエドを適切に管理し、運動させるためには最低でも50㎡(約15坪)以上の運動スペースが求められる。これはコンビニ1店舗の売り場面積(約100㎡)の半分程度に相当し、カフェの室内で実現するのは非常に困難である。
備考)第一種動物取扱業者がウェブ上で広告や情報提供を行う際には、動物取扱業の登録番号などの必要な情報を適切に記載することが求められているはずです。
6. サモエドカフェ閉店後の犬たちの行方とその対応策
サモエドカフェの経営が行き詰まった場合、飼育されていたサモエドたちはどこへ行くのだろうか?過去には、動物カフェが閉店し、行き場を失った動物たちが保護団体に引き取られるケースも報告されている。しかし、サモエドのような大型犬の場合、一般家庭での引き取りは困難であり、最悪の場合、行き場を失う可能性も否定できない。
7. サモエドカフェとメディアの影響、透明性向上の提言
サモエドカフェの透明性を高めるために
サモエドカフェは多くのメディアで取り上げられ、タレントやユーチューバーが訪問して楽しむ様子が紹介されることが多い。しかし、その内容は「かわいい」「癒される」といったポジティブな面が強調されるばかりで、動物たちの飼育環境やストレス管理について深く掘り下げられることはない。
▲SNSに溢れる「サモエドカフェ行きたい」という投稿。サモエドカフェ自体を否定的に捉えたり、問題視するような投稿はSNS上ではほぼない。(X調べ)
視聴者にとって魅力的な映像を提供することがメディアの目的であるとはいえ、動物たちの福祉を軽視した内容が繰り返されることで、問題の本質が見過ごされる可能性がある。特に、多頭飼育の実態やカフェの閉店時の対応などは、より深く検証されるべき重要な要素である。
透明性を持って運営されるためには、以下の情報を公式ホームページなどで明記することが望ましいのではないだろうか。
- 動物取扱業の登録情報(登録番号・管轄自治体・動物取扱責任者の氏名)
- 飼育環境の詳細(犬の頭数、ケージや運動スペースの広さ、温度管理など)
- 健康管理の体制(獣医師の定期検診の頻度、ワクチン接種履歴など)
- 犬たちのケア方法(休憩時間の確保、ストレス管理の方法)
- 閉店時の対応方針(万が一カフェを閉める場合の犬の譲渡先や引き取り先)
これらの情報が適切に開示されることで、利用者も安心して訪問できるだけでなく、動物福祉の向上にもつながる。運営者は透明性を高め、サモエドたちが適切な環境で飼育されていることを示す責任があるのではないだろうか。
8. まとめ|サモエドカフェの未来を考える
サモエドカフェのような動物カフェは、多くの人に癒しを提供する一方で、動物の福祉という視点から見ると深刻な問題を抱えている場合がある。本記事では、動物取扱業の法的基準、ケージの環境、閉店後の犬の行方など、多角的に検証を行った。
動物カフェのあり方について、「かわいい」「癒される」という感情だけでなく、本当に動物たちの幸せにつながっているのかを考える必要がある。利用者が適切な情報を得て判断することが、業界全体の透明性向上につながる。
サモエドカフェが今後も持続可能な形で運営されるためには、動物福祉を最優先とした適正な管理が不可欠である。運営者が情報公開を徹底し、利用者も意識を高めることで、動物たちがより良い環境で過ごせる未来を作ることができるのではないだろうか。
本記事の考察は、サモエドカフェの運営実態について個人的に疑問を持ち、より透明性のある運営が求められるのではないかという視点から執筆したものです。サモエドカフェそのものを否定する意図はなく、適切な環境で犬たちが健やかに過ごせることを願っています。
追記(2025/02/23)
CUUN読者対象のサモエドカフェ利用調査と考察
今回、CUUN読者(愛犬と既に生活している家庭) を対象に、Instagramストーリーズのアンケート機能を用いてサモエドカフェの利用状況を調査しました。回答者72名の結果は以下の通りです。
- 「利用したことがある」 … 4%(3票)
- 「利用したことがない」 … 60%(43票)
- 「行きたいと思わない」 … 36%(26票)
この結果から、愛犬と既に生活している層にとって、サモエドカフェの必要性は必ずしも高くない という傾向が浮かび上がります。また、動物ふれあいカフェの存在意義や、犬の福祉との関係性についても再考する余地があるのではないでしょうか。
◇サモエドカフェを訪れる層の特徴
愛犬と既に生活している読者層の中で、サモエドカフェを訪れたことがあると回答した割合はわずか4%。では、実際にサモエドカフェを訪れる人々には、どのような特徴があるのでしょうか。
① サモエドという犬種が特に好きな人
- サモエド特有の表情や毛並み、フレンドリーな性格に魅力を感じている
- 実際に迎え入れるのは難しいが、触れ合いたいという願望がある
② 犬を迎え入れたいが、すぐには迎えられない人
- 住環境や仕事の都合で犬を飼えないが、犬とのふれあいを求めている
- 将来的に犬を迎える前に、実際に触れ合うことで犬種の特性を知りたい
③ SNSやトレンドの影響を受けた人
- 「可愛い」「癒される」という感情を求め、SNSでの発信を前提に訪問
- インフルエンサーやメディアが取り上げたことで興味を持った層
④ 子供に動物と触れさせたいと考える家族
- ペットを飼えない家庭の子供にとって、動物と触れ合う場として利用
- 命の大切さを学ぶ機会として考えているが、商業的な要素が強くなると教育的意義が薄れる懸念も
◇「行きたいと思わない」層の意識と懸念
今回の調査では、「行きたいと思わない」と回答した割合が36%(26票) と、比較的高い結果が得られました。
この層がサモエドカフェに対して消極的な理由として、以下のような要因が考えられます。
① すでに愛犬(または愛猫)と生活している為、訪れる必要がない
- 自分の愛犬と十分な時間を過ごしており、他の犬とのふれあいを求める必要がない
- 犬との時間は個人的な関係性を重視し、カフェでの一時的なふれあいに価値を感じない
② 動物福祉の視点からの疑問
- 長時間の接客による犬のストレスを懸念する声
- 適切な運動環境の確保が困難ではないかという疑念
- 「見世物」としての商業的な運営に対する違和感
③ サモエド以外の犬種に関心がある
- サモエド自体に特別な関心がないため、他の選択肢を好む
- ふれあい目的なら、保護犬カフェや犬同伴可能なカフェを選ぶ方が良いと考える
◇「利用したことがない」60%の人々が示す可能性
「行ったことがない」60%(43票) という回答は、必ずしもサモエドカフェを否定しているわけではありません。
この層の特徴を整理すると、以下のような傾向が考えられます。
- 興味はあるが、訪れる機会がなかった
- サモエドカフェの存在は知っているが、訪問の動機が明確でない
- 「行くメリット」を感じていない
これは、サモエドカフェの情報発信のあり方や、利用者へのアピール方法によって、動向が変わる可能性を示唆しています。
特に、運営形態や犬たちの健康管理に関する透明性が高まれば、関心を持つ層も増えるかもしれません。
◇調査結果から見えてきたポイント
✔ 愛犬と既に生活している層にとって、サモエドカフェの必要性は必ずしも高くない
✔ サモエド好きや、犬と暮らせない人にとっては魅力的な場所である可能性がある
✔ 動物福祉の視点から訪れない選択をする人も一定数いる
✔ カフェの運営の透明性や動物福祉への配慮が、来訪者数に影響を与える可能性がある
この結果から、サモエドカフェが「犬と触れ合いたい人」にとっての場としての役割を果たしながらも、動物福祉の視点や犬の本来の生態に配慮した運営が求められる** ことが明らかになりました。
◇まとめ|サモエドカフェと訪問者の傾向
今回の調査を通じて、サモエドカフェを訪れる層 と 訪れない層 の特徴が明確になりました。
〇 訪れる層の特徴
✔ サモエドが好きな人
✔ 犬を飼えないが、触れ合いたい人
✔ 犬を飼うことを考えており、大型犬の実際のサイズ感を知りたい人
✔ SNS映えを意識した訪問者
✔ 子供に動物と触れ合わせたいと考える家族
✕ 訪れない層の特徴
✔ すでに愛犬と既に生活しており、特にカフェに行く必要がない人
✔ 動物福祉の観点から違和感を持つ人
✔ サモエドに特別な関心がない人
今後の考察
- サモエドカフェの運営は、ふれあいを求める層にとってのニーズを満たす一方で、動物福祉の観点から適切な環境を確保することが不可欠である。
- カフェ側が透明性を持ち、犬たちの健康や幸福を最優先する運営方針を示すことが、より多くの人々の理解を得るための鍵となる。
- 「なぜ行くのか」「行かない理由は何か?」といったさらなる議論が、動物カフェ全体の未来を考える上で重要になる。
みなさまのお考えをぜひ聞かせてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。本記事では、サモエドカフェの運営や動物福祉の観点から様々な問題提起をしましたが、皆さんの考えもぜひお聞かせください。
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10件のコメント
齋藤様、コメントありがとうございます。そして、貴重なご意見を共有してくださり感謝します。
ふれあいカフェについて、深く考えられたコメントを読んで、改めて動物たちの立場を考えることの大切さを感じました。犬や猫が可愛いからこそ、人間側の視点だけでなく、彼らの気持ちを最優先にすることが本来あるべき姿ですよね。
サモエドのような寒冷地原産の犬種が日本の高温多湿の環境で日々不特定多数の人と接することが、どれほどのストレスになるかを想像すると、確かに単なる「癒しの場」としてのカフェ運営には疑問が残ります。犬のレンタルが一時的に流行したことも同じで、環境が不安定な状況に置かれることが、どれほど彼らの心に負担をかけていたかを考えさせられます。
ふれあいカフェ自体がすべて悪いわけではないにしても、そこにいる動物たちが本当に安心して過ごせる環境であるかどうかを見極めることが重要ですね。動物を愛する人ほど「この子たちは本当に幸せなのか?」と考えるのは自然なことで、それこそが、より良い共生のあり方を模索するための第一歩なのだと思います。
改めて、大切な視点を共有してくださりありがとうございました。
ひとくくりに「ふれあいcafe」と言っても、色々な形がありますよね。例えば保護猫ちゃんcafeとかは、ねこちゃんのストレスの話は、ここでは置いておいて、捨てられたり飼育放棄されたりしたニャンコたちの新しい飼い主様と出会える可能性が広がると思います。
私は、わんこにゃんこは基本的にどんな子も好きですが、大きさ、犬種ごとの気質、自宅スペースの都合などである程度、飼える子は、種類は限られてくると思います。
今もあるかわかりませんが、柴犬cafe、マメシバカフェなどもありましたが、聞いた話では犬同士がけんかしたり、いじめみたいにいつも同じ子が追い掛け回されたりして問題も多いと聞きました。そういうカフェにはうちの子達を連れて行けませんし、仮に連れて行っても、うちの子以外の子を可愛がれば、うちの子もストレスになります。
サモエドもフカフカでかわいい犬種ですが、本来、寒い地域(シベリア)が原産国なので、日本の夏の暑さと湿度はとても苦手なはずです。サモエドを飼って居らっしゃる方はそれらを踏まえて工夫されていると思いますが、ただでさえ合わない気候の日本で、ぬいぐるみのようにかわいいサモエドちゃんを不特定多数の人間と強制的に合わないとならないのは物凄いストレスだと思います。飼育環境、広さ、運動量以前の問題で、彼らのメンタルを考えると可哀そうになってきます。
以前も、まだのぽ君が生きている頃、犬のレンタルが流行り、ほどなくブルセラ症を発症したとかで、直ぐにその体制のお店はなくなりましたが、やはり、予約があれば数日を知らない家で知らない人と過ごさなければならなかったわんちゃん達を気の毒に感じていました。
犬の気持ちに寄り添ったお商売なら、それは素晴らしいと思いますが、ふれあいカフェもレンタルも犬の気持ちを無視したお商売だと思います。少なくとも私なら、資金力があってもワンちゃんの心が安定しない、不特定な人と接しなければならないようなカフェは作らないと思います。
例えば…私が孤児で…いろいろなところをたらいまわしにされたり、住まいや環境が安定しない環境で過ごさないとならない状態と変わらない事だと思います。
ふれあいカフェに行くくらいだから、お客様として行かれる方のほとんどが、事情があってワンちゃんを飼えないとかで、基本的にわんちゃん達をお好きな方が行くのでしょうから、そこにいるわんちゃん達も、お客様に可愛がられていると思います。でも、そこで幸せを感じているかと問われたとき…必ずしも幸せではないのでは?という疑問が湧きおこります。
貴重なご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
犬のケージ管理や運動スペースに関する考察、大変参考になります。特に、大型犬にとっては、どれほど広いケージが用意されていたとしても、専用のドッグランや適切な運動スペースが確保されていなければ、十分な身体的・精神的な充足が得られないという点には深く共感いたします。運動の機会が制限されることで、健康面やストレスレベルへの影響が懸念されるのは明白であり、こうした観点からも、犬たちにとって最適な飼育環境がどのように整えられるべきか、引き続き議論が必要だと感じました。
また、敷地外への散歩が衛生管理の観点から制限されるというご指摘も、動物施設の管理における重要な論点の一つですね。特に、感染症予防の観点から、敷地外への移動を最小限に抑えるブリーダーの考え方には一定の合理性があるかと思います。一方で、犬の本能的な欲求を満たすためには、閉鎖空間の中での運動だけでなく、適切な環境刺激を与えることが求められるため、そのバランスの取り方が課題となります。
ご指摘のように、ふれあいカフェの意義には、動物に親しみを持つ人を増やすというプラスの側面がある一方で、犬のストレスへの影響を軽視すべきではないという点は極めて重要です。来訪者のすべてが犬の気持ちを十分に理解し、適切な距離感で接することができるわけではないため、施設側がどこまで管理を徹底できるかが鍵になるでしょう。
水族館や動物園に関するご指摘についても、非常に示唆に富んでいると感じました。確かに、動物カフェと水族館・動物園は、「人間が動物と触れ合う場」という点では共通点があるものの、その運営目的や専門性には大きな違いがあります。水族館や動物園は、単なる娯楽施設ではなく、種の保存・教育・研究といった明確な目的のもとに運営されており、動物の生態や福祉に関する専門的な知識を持つスタッフによって管理されています。アニマルウェルフェアの概念も、近年ますます重視されるようになり、環境エンリッチメント(動物の生活環境をより自然に近い形で整える取り組み)を積極的に導入する動物園も増えてきています。
一方、ふれあいカフェの場合は、こうした専門機関による管理体制が確立されているわけではなく、営利目的の運営が主軸となっているケースが多いため、動物福祉の視点からは慎重な運営が求められます。特に、個々の動物がどのようなストレスを受けるのか、適切な休息の機会が確保されているかなど、厳格な基準を設けることが望ましいでしょう。
このように、動物と人との関わり方については、場面ごとに適切な管理が求められますが、共通して言えるのは、動物を尊重し、その本来の生態を理解したうえで、人間がどのように接するべきかを考えることの重要性ではないかと思います。ふれあいを通じて動物をより深く知る機会を提供することは有意義ですが、それが動物の犠牲の上に成り立つものであってはならないという点を、私たちは常に意識する必要があるのではないでしょうか。
貴重なご意見を共有していただき、心より感謝申し上げます。今後も、こうしたテーマについて考えを深めていければと思います。
返信ありがとうございます。確かに、アップなさっている資料でも、複数認められている記載がありますね。私の勘違いです。大変失礼いたしました。
いろいろなブリーダーからの情報が入り、保健所から、1つのケージに1頭のみ、と指導されたと聞いたり、ケージの確保が大変、特に大型犬の、とか聞いたりしてきました。
運動スペース一体型では、特に広いスペースが必要となります。
ただ、どんなに広いケージでも、専用のドッグラン等がなければ、特に大型犬は、辛いですね。
運動スペースを用意する事とありますから、敷地外の散歩では、法律では不可となります。
個人的には、散歩も大切と思いますが、病原菌を持ち込まない、という衛生管理を徹底するために、敷地外は連れださないブリーダーも多いのではないでしょうか?
以前、運動スペース一体型のケージであれば、飼育の手間が短縮されるため、頭数を増やす事が可能、との意見が、審議で出されたようですが、却下になったそうです。
所詮ケージの中、別に運動スペースがある方が、犬は楽しいのでは、と思います。効率だけを考えるのは、犬の気持ちを無視してるように思います。
カフェを犬の触れ合いの場にする事は、動物好きを増やすのに良い事かもしれませんが、犬のストレスは、高いかもとも思います。
誰もが、犬の気持ちを考えながら接する事ができるわけでもなく、、、。
犬を飼ってなければわかりにくい部分があるかもとも感じます。
私は、そのようなカフェには行った事はありません。
ただ、水族館や動物園でのアニマルウェルフェアを考えると、似たような問題がでで来るかもしれませんし、実際そのような意見も散見するようになってきましたね。
haruyukimama0305様、コメントいただき、ありがとうございます。ご返信不要とのことでしたが、ここ結構重要なご指摘でしたので、再度調べてみました。
確かに、分かりにくい部分があり、ご指摘の通り「パピーを除き、1つのケージに1頭のみ」というのが基本的な考え方になります。特に動物の福祉を考慮すると、十分なスペースを確保することが重要ですよね。
ただ、環境省が定める「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準」では、複数の犬を同一のケージで飼養する場合、最も体高が高い犬の体高の2倍以上の高さを確保し、必要な床面積を満たすことが条件とされているようです。そのため、厳密には一律に「不可」とはされておらず、スペースの確保など一定の条件を満たした場合に限り認められるケースもあるようです。
私自身もこの基準の解釈が難しいと感じる部分があるため、もしこの分野に詳しい専門家の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントをいただけると大変ありがたいです。
とはいえ、犬のストレスや安全面を考えると、基本的には1頭ずつのケージが望ましいという考えに変わりはないかと思います。ご意見いただきありがとうございました!